持ち寄り料理はこんなふうに6

季節をいただく
バターケーキ

料理・植松良枝 写真・日置武晴 スタイリング・佐々木カナコ
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りんごは焼くと甘さが際立って、そのままいただくのとはまた違ったおいしさが楽しめます。持ち寄りの集いには、たっぷり使ってケーキを焼いてみませんか。料理研究家の植松良枝さんが教えてくれたのは、初心者でもトライしやすい、シンプルな材料の焼きっぱなしケーキ。グラニュー糖を焦がして作るキャラメルクリームを、贅沢に混ぜ込むのがしっとりと仕上げる秘訣です。

「キャラメルのほろ苦い香りと、こっくりとしていながら強すぎない甘さが、甘酸っぱいりんごとよく合いますよ。生地の泡立ては、あればハンドミキサーを使うと驚くほどかんたん。ホイップクリームを添えていただくのが、私のお気に入りです」。

材料(18×18× 高さ5c m の型1台分)

りんご ( 紅玉、ジョナゴールドなど酸味が強いもの )… 1と1/2個(300〜350g )

バター( 食塩不使用 )…150g

[ キャラメルクリーム ]グラニュー糖 90g 、生クリーム 大さじ5

生地用のグラニュー糖 …150g

仕上げ用のグラニュー糖 … 大さじ2

溶き卵… 180g( Lサイズ3個分 )

ラム酒… 大さじ3

[粉類]薄力粉180g 、ベーキングパウダー小さじ1と1/2

好みでホイップクリーム(「キャラメルクリーム」の残りの生クリーム=125m l 、グラニュー糖適宜 )

下準備

・バターは大きめのボールに入れて室温に出しておき、指がすっと入るくらいまで柔らかくします。

・型の内側にバター(分量外)を薄く塗り、薄力粉(分量外)を全体にまぶして、余分な粉を落としておきます。

作り方

1 はじめにキャラメルクリームを作りましょう。小鍋にキャラメルクリーム用のグラニュー糖を入れたら、平らに広げてから中火にかけます。鍋をかるく揺すって、グラニュー糖を溶かしましょう。ぐつぐつと煮えて濃い茶色になり、グラニュー糖が完全に溶けたら火からおろします。

かき混ぜるとグラニュー糖が結晶化してキャラメル状にならないので、鍋を揺すりながら全体を溶かします。

2 鍋を傾けてから生クリームを一気に加え、小さめの泡立て器かゴムべらで手早く混ぜます。完全に冷めるまで、そのまま置いておきます。

「このキャラメルクリームだけでも、立派なデザートになるおいしさなんです」

3 りんごは幅2c mのくし形切りにし、芯を取り除いて皮をむきます。粉類は合わせてふるいます。オーブンを170℃に温めはじめましょう。 

4 準備したバターをハンドミキサー(なければ泡立て器)で、はじめは低速〜中速でクリーム状になるまでよく混ぜます。グラニュー糖を一度に加え、白っぽくふわっとするまで高速で泡立てます。

5 1のキャラメルクリームを2回に分けてボールに加え、そのつどよく混ぜます。

6 溶き卵は、一度に加えると分離しやすいので、3回に分けてボールに加えるのがポイント。そのつどハンドミキサーでよく混ぜながら、生地になじませます。

7 ふるっておいた粉類をボールに一度に加えます。ボールを押さえる手でボールを手前側に回転させながら、底から大きく混ぜるようにしてゴムべらで混ぜます。

8 まだ少し粉っぽさが残る程度でラム酒を加え、全体になじむまで手早く混ぜ合わせます。

「洋酒はラム酒のほか、ブランデーやカルヴァドス酒でもいいですね」

9 用意した型に生地を流し入れ、型をとんとんと調理台に数回落として、生地を平らにします。りんごをバランスよく並べて仕上げ用のグラニュー糖を全体にふり、170℃のオーブンで60分、こんがりとするまで焼きましょう。中央に竹串を刺してみて、生地がついてこなければ焼き上がり。

粗熱が取れたら、型の縁にナイフを入れて、ケーキを型から一旦はずしましょう。ホールのままなら、型に戻し入れて型ごと持ち運ぶのがおすすめ。まな板などに載せるか両手を添えてケーキを崩さないように注意し、型に戻し入れると持ち運びしやすくなります。また、長めに切ったオーブン用シートを敷いておくと、あとでケーキを取り出しやすくなります。食べやすくカットし、個包装にしてもいいですね。

持って行くときは、こんなふうに。 ホイップクリームの材料をボールに入れ、ボールの底を氷水で冷やしながら好みの堅さに泡立て、ケーキに添えていただきます。持ち運ぶときは、保冷剤で冷やすことをお忘れなく。

オーブンから立ち込める甘い香りをかぎながら、焼き上がりを待つまでの間、うっとりと幸せな気分になれるのもお菓子作りの楽しみのうち。ケーキをみんなで囲んで、幸せのお裾分けをしましょう。

大さじ1は15m l 、小さじ1は5m l です。1m l =1c cです。

文・編集部

2019年10月31日
料理・植松良枝 写真・日置武晴 スタイリング・佐々木カナコ

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1 件のコメント

とても美味しそうです。年末までに,何度か,つくってみようと思います。お正月に親戚が集まる時にケーキを楽しみたいです。

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