観葉植物のお手入れ

さわってあげる

文:田中真唯子 写真:松浦弥太郎
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観葉植物に小さな芽吹きを見つけた時の感激は忘れられません。日々、葉をさわってあげたり、声をかけたり、土の湿りを気にして、水をあげていると、そんなふうに必ず応えてくれるのが植物です。それぞれの持っている気持ちが伝わり、そこに置いた植物が語りかけてくれるようになるのです。

我が家の観葉植物。ふと気がつけば、水やりを忘れて、土が乾き、葉の色艶が悪くなっている。そんなことはありませんか。いくつかポイントを知っていれば、観葉植物はいきいきと育ちます。気がついたら枯れてしまっていた。そんなことのないように。

ちょうど良さを見つける

1年中、部屋の中に置いている観葉植物は、暑い季節は、水の乾きが早くなります。空調がととのえられた部屋の中でも、乾きが早くなるため、その分、水やりの頻度が増えます。水は、毎日あげなくても構いませんが、土や葉の状態をよく見て、乾いていたら、たっぷりとあげましょう。

コップを使ってこまめに水やりしていると、鉢の中全体に水が行き渡りませんので、とくに鉢の大きな植物は、大きめのボールにたっぷり水を入れて、一気に水やりするとよいでしょう。また、ひとつの方向からではなく、いろいろな方向から水をあげるとよいでしょう。それぞれの植物にあった水の量、水やりの仕方は、植物をよく観察しながら、いろいろと試して、ちょうどよい加減を見つけていきましょう。

植物は明るく、広い所が好き

強い光、風を避ける

カンカン照りの日に、窓辺に置いてしまうと、どんな植物も火傷をしたように、黒くなってしまいます。夏場は、強い光があたらないようにしましょう。また、空調が直接あたる場所に植物を置くと、葉が傷みやすくなります。風の通り道には植物を置かないように気をつけましょう。

ひかえめにつつましく

観葉植物は、しばらく同じ場所に置いておくと、その場所にあった育ち方をします。その場所ならではの美しさもいいものですが、たまには置き場所を変えるなどして、模様替えしてみましょう。それまで、この場所にしかあわないと思っていた植物でも、いろいろと動かしてみることで、べつの魅力が見つかります。気分が変わってよいものです。

「夜目、遠目、笠の内」というように、女性が神秘的に見える秘訣のようなことわざがあります。植物も同じで、どんなにきれいな植物でも、正面向きより、少し斜めにするとか、控えめに置いてみると、初々しいつつましさが、ふわっと生まれます。

たとえば、長い時間、窓辺に植物を置いていると、日があたらない部分は影になってしまい、育ち方に癖がついてしまいます。そういう場合は、時折、植物を反対向きに置き直します。すると、また違った表情を楽しむことが出来るのです。

観察すること

しばらく水やりを忘れて、枯れてしまったように見えても、嘆いてはいけません。まずは、水分をたっぷりとあげて、しばらく外に置いてみましょう。枯れてしまったように見えても、ふたたび芽が出ることがあります。見守ってあげることが大切です。

葉の色を見れば、植物の水分量が分かります。濃さがはっきりしていれば、水分がしっかり入っている証拠。一日一回でよいので、植物の状態を観察していれば、色の変化に気がつくことが出来、ちょうど良い水分量が感覚的に分かるようになります。

季節の移り変わりを教えてくれます

観葉植物を、インテリアの一部と考える方は多いと思います。しばらく見るのを忘れて、気がついたときには、ほっぽらかしの状態。放っておいても大丈夫と思っている方が多いようですが、植物はいのちある生き物ですから、なにもしなくて大丈夫、なんてことはありません。 その反対に、水をあげすぎて枯らしてしまうこともあります。観葉植物は、もともとは自然のなかで生きているものですから、あまりに大切にしすぎると、弱くなってしまうのです。

大切に育てれば、実がついたり、花がついたりと、時間の流れを教えてくれます。植物っていいものですね。

協力:松岡龍守(ル・ベスべ

2015年8月3日
文:田中真唯子 写真:松浦弥太郎

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2 件のコメント

芽吹く楽しみに、アボカドもマンゴーもグレープフルーツも植木鉢の中に埋めて・・青い葉が数枚つきました🌿モーツァルトを聴きながら・・育つようです😃みんなで生きています✨

種から芽を出したレモンを大切に育てています。160cmくらいのなかなか立派な木になって、葉は触るとレモンそのものの良い香りがします。

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