花を買ったらこんなふうに

たのしい
おしゃべり

写真:松浦弥太郎 動画:編集室
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毎日の暮らしのなかで、花と触れ合う時間をもつことは、とてもすてきなことです。花は、いのちある生き物です。「ああ、きれいだなあ」という気持ちをもって見つめる。自分の手で触れてみる。たとえ言葉を交わすことが出来なくても、私たちはこんなふうに花と向き合い、対話することが出来るのです。

まずは、一本

店先で色とりどりの花を見て、どれを選べばよいのか、悩んだことのある方は多いことでしょう。自分好みの花というのは、「きれいだなあ。」「すてきだなあ。」と直感的に感じられるもの。まずは1本、選んでみましょう。

花の種類によっては、3日ほどしかもたないものもあります。花は、食べ物と同じように、旬のものがエネルギッシュな力を持っていますので、鮮度のよい、季節の花を選びましょう。

好きな場所、お気に入りの器で

花を買ってきたら、はじめに、どこでどんな風に飾るか考えましょう。食卓の上や台所、寝室や洗面所など、どこでも構いません。飾る場所が決まったら、大きさや雰囲気にあわせて、花器を選びます。同じ花でも、花器によって、雰囲気が変わるものです。「花は、花瓶に活けるもの」という固定概念は捨てて、たとえば、ラベルの素敵なジャムの瓶や、調味料のボトルなど、まずは自由な感覚で、家の中にあるもので探してみましょう。

水分はたっぷりと

切り花を長持ちさせるには、水分を失わせないことが大切です。活ける前に「水切り」を行いましょう。水切りとは、水を吸い上げる入り口である茎の切り口を、きれいにととのえることです。切り口の状態が悪いと、花は水分を十分に吸い上げることが出来なくなります。切れ味の良い、花バサミを使って、斜めにスパッと切ったら、そのまま水の中でしばらくおいておきます。花バサミをお持ちでなければ、料理用のハサミでも代用出来ます。茎の中はポンプのような仕組みになっていますので、こうすることで、花と葉にしっかりと水分が行き渡るようになるのです。

バランスよく

活けてみましょう。水の量は花瓶の半分が目安です。花瓶に対して、茎が長いようであれば、思い切って、短く切ってしまいましょう。たとえば、平たいガラスの器に、水を張って、そこに浮かべるように活けると、花が長持ちします。これは、茎の長さを短くした分、自分の力で、水分をたくさん吸わなくて済むためです。また、水につかる部分に、葉や枝がついていたら取りましょう。余分な葉や枝がついていると、それらに栄養がとられ、水分が花までいきわたりません。

フラットな心で

花を活けるときに大切なこと。それは、テクニックなどは考えず、自由な気持ちを持って、その一瞬の感性を大切にすることです。花をモノとして考えず、まるで、好きな人に接するときのように、やさしい心持ちで活けること。切り花1本だと分かりにくいものですが、何本か組み合わせると、自分のそのときの調子や気分などが花に表れます。

心の中がフラットな状態になるように意識して、落ち着いて花と向きあえば、自然と品のある活け方になるのです。時間をかけて、悩みながら活けると、花の表情に勢いがなくなります。あまり悩まずに、エイっと、ある程度のスピード感をもって活けることも大切です。

お花屋さんのディスプレイも、活け方のヒントに(ル・ベスベにて)

水を取りかえる

水は毎日変えたほうがいいですが、それがだんだんと苦になって、花を楽しめなくなっては元も子もありません。1週間もつ花であれば、そのうちの1回くらいは、変えてあげればよいでしょう。お腹がへったら、ごはんを食べるように、花にも水をあげればよいのです。花器は、雑菌を防ぐためによく洗いましょう。洗いにくい花器は、水をいっぱいに入れて、洗剤を入れて、1日おけばきれいになります。

気に入った花は

花は命あるものですから、次第に枯れていきます。気に入った花は、枯れきる前に花器から取り出し、押し花にしたり、ドライフラワーしても良いでしょう。

忙しい毎日のなかで、ゆったりした気持ちで花と向き合うことは、なかなかむつかしいことです。しかし、たとえ時間がなくても、花を楽しむことは出来ます。

家の中で、一瞬だけ、パッと目にしたり、かおりを感じること。その瞬間、瞬間で、花から何かを感じるだけで十分だと思います。まずは、好きな花を1本買ってきて、気軽に活けてみましょう。

花を活けるとは、小さないのちとの対話です。 花との、たのしいおしゃべりをお楽しみください。

協力:松岡龍守(ル・ベスべ

2015年7月1日
写真:松浦弥太郎 動画:編集室

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2 件のコメント

ひまわりの花が好きです。高校生のころ心が落ち込む日はひまわりを部屋に飾りました。すると部屋がパッと明るくなり私の心も明るくなりました。

夫が逝って7年・・おだやかな気持ちで花と向き合えるようになり・・夫の好きだった桜の木をwooddeck の前に植えました😃この春には咲き、夫へのHomageの桜の花💠二人で楽しみます。松浦さんが教えて下さった工夫ある暮らしだと思い・・・

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