玉子料理の工夫と発案

スクランブルエッグ

文・写真:松浦弥太郎 
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料理というのは不思議なもので、しばらく作っていない料理があると、いつかのあの時、上手にできたことが幻のような気分になって、いざキッチンに立って、さあ、あれをまた作ろうと思うと、上手にできるだろうかと不安になって尻込みする。今日の僕にとってそれはオムレツ。

オムレツを上手に焼く自信がないときは、スクランブルエッグならきっと大丈夫。多分。

玉子3つをボウルで軽く溶いて、塩をひとつまみ。熱したフライパンに大サジ1杯くらいの(あくまで目分量)バターを溶かす。火加減はとろ火に近い弱火だ。そこに玉子をじゅわっと流し入れて、箸でゆっくりかき混ぜながら、フライパンを火から離したりしながら、なんというか、そんなふうにじっくりゆっくり火をいれて、半熟ふわふわの少し手前(これ大事)で火を止める。玉子3つだと二人分かな。熱いうちに半分に分けてお皿に移す。ぱらぱらっと黒コショーを振って出来上がり。見て見て!きれいでおいしそうだなあ、と一人で喜ぶ。

ケチャップを少しつけながら焼いたベーコンやウインナーと一緒に食べる。おいしいなあ! 個人的には、オムレツとスクランブルエッグの中間くらいの、この微妙な感じが一番好きかもしれない。今日の感じを忘れないでおこう。もちろんまた作ろう。つづく。

玉子の黄色はきれいですね。見るだけでも元気が出ます。今日はおいしくできた。いい日になった。
2016年11月7日
文・写真:松浦弥太郎 

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5 件のコメント

毎日の食事だけど、心をこめてゆっくり作り、ゆっくり食べる。そんな日を大事にしたいです❗(今は時間に追われてることが多いと反省)卵✨美味しそう❤

なんて、おいしそうでしょう!そして、終わりのコメントに「今日はおいしくできた。いい1日になった。」と言われた松浦さんの幸せ度の高さに感動!
料理の力ってすごいです。

玉子料理は、夢のまた夢なのですが、挑戦してみました。もちろんスクランブルエッグ?みたいなのが出来上がったけど、わくわくしますね。見て見て!ってなるってきっと味も素晴らしいと思います。しあわせな気持ちを分けて頂きありがとうございます。感謝。

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