紙の間に草花をはさみ、重しをのせて、待つこと1週間。植物の姿をそのまま閉じ込めた、押し花が出来上がります。押すことで、繊細な模様や形がくっきりと表れた草花は、まるで小さな芸術品のよう。色は鮮やかでも、退色してもアンティーク品のように雰囲気があり、どんなふうに仕上がるだろうと、出来上がりを待つのも楽しみです。
野に咲く季節の花や、旅先で見つけた葉っぱ、記念のブーケ。気に入った草花で、押し花を作ってみませんか。特別な道具がなくても、身近な材料で作れる方法をご紹介します。
花でも葉でも作れます
植物の中でも、もともと水分の少ないものは、乾燥が早く、押し花に向いています。花なら、紫陽花、パンジー、ヴィオラ、デイジー、クリスマスローズ、ポピーなど。クローバー、ハーブ、モミジなどの葉もおすすめです。好きな草花を使って、実験感覚で楽しんでみましょう。
準備するもの
好きな草花…適量
水分を吸収しやすい紙…新聞紙なら2日分、今回は半紙を30枚×2セット使用
ティッシュペーパー…適量
ダンボール…2枚(紙と同サイズ)
重しとなる厚めの本…2冊
*一度の押し花で使う紙の量は30枚(新聞紙であれば1日分)ですが、途中で紙を交換するため、もう30枚必要となります。
花をカットします
押し花は、花だけで作っても、茎や葉を残しても素敵です。花だけにする場合は、茎がほぼ残らないように、付け根ぎりぎりに切り取ると、置いたときに安定して、きれいに開いた状態での押し花が作りやすくなります。
紙の上に並べます
紙(15枚)の上に、ティッシュペーパーを1枚のせ、その上に花を置きます。重ならないよう間隔をあけ、仕上がりをイメージして上向きに並べます。花の上にティッシュペーパーを1枚かぶせて、その上から手で花を1つずつ優しく押して広げ、花びらが開いた状態になるよう、整えます。上から、紙(15枚)をのせます。
重しをのせます
ダンボールの上にのせ、その上にもう1枚のダンボールをかぶせてはさみます。重しとして、分厚い本を2冊のせます。
紙を交換します
1日経ったら、すべての紙とティッシュペーパーを取り替えます。湿った紙の状態のままにしておくと、乾燥が進まず、色があせるため、はじめの3〜4日は毎日紙を交換します。湿った紙は乾かして、また使うことができます。交換する際に、花の形を優しく整えるとよいでしょう。
いよいよ完成です
水分が完全に抜けてパリッと乾燥したら、でき上がり。手で触ってみると分かります。花の種類や大きさによりますが、だいたい1週間〜10日くらいで完成します。そっと取り出し、袋や箱の中に乾燥剤とともに入れて、日の当らない場所で保管しましょう。
便箋やカードに添えて
贈り物に添えるカードや、便箋に糊付けすれば、素敵な彩りに。その時々の草花で、季節のおすそ分けをしてみてはいかがでしょう。紙に貼って壁に飾ったり、図鑑のようにノートにまとめるのも、楽しいものです。
協力:増田由希子(f plus)
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ポールセザンヌと言うバラを押し花にしてみました。淡いピンクとイエローの混ざったきれいなバラです。どんな仕上がりになるでしょう。とても楽しみです。
ちょうど年賀状のデザインを考えていたところです!
今年は押し花にしてみようと思います(*´ω`*)
今から作れば、まだ間に合いそうなので♪♪♪
押し花。できあがりました。ありがとうございます♡。白いアジサイを10日間で40枚。茶色になったけどそのうち、5枚だけ白さが残ってお気に入りのができました♡。今はピンク色のを作っています。楽しみです♪