花束はこんなふうに

自分らしく
束ねてみる

文:加藤奈津子 写真・動画:松浦弥太郎
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幼い頃、シロツメクサやタンポポを夢中になって集めて花束を作った、そんな経験はありませんか。草花がいきいきと輝く季節です。自分のために、誰かのために、花束を作ってみるのはいかがでしょう。

できた花束は、そのまま花瓶にぽんと飾っても素敵です。部屋の一角に潤いのある空間が生まれるでしょう。ちょっとしたコツはありますが、ルールはありません。野原で花をつむように、好きな花を束ねてみましょう。

必要な道具は少しです

用意するものは、花切りバサミと、リボンや麻ひも、そして草花だけ。ハサミはキッチンバサミでも構いません。

茎の断面がつぶれず、スパンと切れるのは、植物にとって大事なこと。切れ味のいいハサミを使いましょう。

1 好きな草花を選びます

季節の花に、グリーンを多めに組み合わせるときれいです。グリーンは葉の形が違うものを組み合わせると表情豊かに。豪華なものより、色が穏やかで可憐な草花が、日常の風景にはすんなり溶け込んでくれるでしょう。

今回は、グリーンアイスというミニバラを主役に、クレマチス、ニゲラ、ゼラニウムなどを組み合わせました。

2 形を整えます

まず、茎を束ねる場所=支点を決めます。全体の上から3分の2くらいの位置を目安にしましょう。支点より下の葉は取り除きます。大きく枝分かれしているものは、組み合わせやすいよう、切り分けておきます。

3 束ねてみましょう

主役にしたい花を1本手に持ち、バランスを見ながら残りの草花を1本ずつ加えていきます。持つときは、親指と人さし指で輪を作って支点を握るのが、花材を傷めずしっかり固定するコツです。花を加える際には残りの指で支え、支点がずれないようにしましょう。

1つひとつの植物の形が素敵に見えるように、向きや位置を考えて置くと、それぞれの個性がいきて、躍動感が生まれます。丸くきれいに整えようと思わず、向きや高さはいろいろでいいのです。ふんわりやわらかく、自由に、束ねてみましょう。

4 リボンで結びます

蝶結びが最後にできるように、リボンの片端を残し、花を支えている指のすぐ上に、くるくると巻きつけます。花束をテーブルに置き、蝶結びを作ります。仕上げに、一番短い茎に長さを合わせて、茎をハサミで切りそろえましょう。水が吸いやすいように、切り口は斜めに広く切ります。

部屋に飾りましょう

でき上がった花束は、花瓶にそのまま入れて飾ることができます。束ねてあるので、形が崩れにくく、毎朝の水替えがしやすいのもいいところ。くるりと包んで贈り物にしても、喜ばれるでしょう。相手を思い浮かべて花を選び、束ねれば、小さくとも心の伝わる贈り物になります。

みずみずしい息吹を感じながら、草花と向き合う穏やかなひと時を。

協力:篠崎恵美(edenworks

2016年5月5日
文:加藤奈津子 写真・動画:松浦弥太郎

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4 件のコメント

シロツメクサで作った首飾りと冠・・野原にかがむ妹と私。自然のものすべてが、遊びに繋がっていた・・いつからだろう、忘れていた・・雪降りの今日、空からシロツメクサの花が降り積もる。あの日の首飾りをつくりましょうか・・・

お花は一番身近な贅沢と思います。

辛いときも、お花に癒されます。

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